拍手お礼SS 45


- 梅雨 -


「よくこれだけ降りますね…」

窓の外を見て岩瀬が、げんなりした様に呟いた。
その横では、石川が苦笑気味に答える。

「基寿は海外の生活が長いから、梅雨とか嫌いだろう?」
「えぇ…まぁ…。雨が嫌いなわけではないんですが…」

そう言って肩をすくめた。

「でも、コレだけ降って、しかもジメジメとした湿度…正直堪えますよ…」

本当に“まいった”な感じに思わず笑みがこぼれる―

「悠さん?どうかしましたか?」
「いや…お前でも、苦手な物があるんだなって…」
「そりゃ、ありますよ!!」
「あはは。そうなんだけど…。まだまだ知らない事があるんだなって…」
「悠さん…」
「だから。もっと聞かせて?基寿の事を。」
「それは良いですけど…でも…」
「でも?なんだ?」
「俺だって悠さんの事、もっと知りたいですよ!!」
「…ダメ。」
「えぇぇぇ!?なんでですか??」
「俺が先に基寿の事を知りたいから。」

と。可愛く強請られては何も言い返せない岩瀬であった…